サンゴの育成方法

サンゴの育成方法

サンゴを育てる方法には、大きく分けると無性生殖によるものと有性生殖によるものがあります。
アクアプラネットでは、無性生殖にこだわって行っています。
その理由は、私たちが行うサンゴ再生事業は自然の再生力とは比較にならないと思います。
それゆえ、私たちの活動は、サンゴが自然の力で再生、 維持できる社会環境を整えるお手伝いが重要と考えています。

海中環境の状況変化は、だれでもが簡単に見ることができない世界ですが、 その中でもスキューバーダイバーはその変化を身近に感じることができると考えます。
そのダイバーたちが、感動する世界を継続させる方法として参加しやすいことや、 児童、家族などでも陸域でサンゴ苗づくりを体験できるメリットが多くあると感じることから、 無性生殖にこだわっています。
勿論、他の方法を排除しているわけでなく、できる限り取り入れることは勿論のことです。

サンゴを育てるといっても、勝手に何処からでもサンゴの苗を手に入れることはできません。
苗の取得方法は、取得した場所の県にお願いし、特別採捕許可を申請することが必要で、簡単に取得はできません。
苗の取得ができたら、次は育成場所ですが、この育成場所によって養殖か移植という方法の違いがあります。
移植は、取得した苗を海底面に直接(プレートなどにつけて)植え付けます。
養殖は簡単に言うと、海底面に直接サンゴを触れない状態で育てることです。
ノリ、牡蛎、貝類(ホタテ、アワビ)などの養殖を思っていただけるとなんとなくイメージが湧くかもしれません。

養殖場所については、陸域用養殖と海域養殖があり、私たちは海域養殖を行っています。
移植では苗が育っても苗を親サンゴとして移植用の苗を取ることはできませんが、 養殖では、育てたサンゴを親サンゴとして一定の大きさに育ったものから苗を移植用にしたり、 苗をまた分割して養殖を繰り返すことが可能です。

アクアプラネットでは、このような養殖活動から幾つかのサンゴ畑を育て、 そこから産卵したサンゴ達が自然のコロニーを作ってくれることや、白化などにも強い苗を探し、 種の保全をしていくことも目的に活動しています。

この活動は、水中の世界で行われることで一般の方に目が触れることはありませんが、 当方法人では、いろいろな方のご協力をお願いして陸上の環境問題以上に重要なことに目を向けていただくことや、 一緒に活動に参加していただける方、企業、グループの皆さんの応援をお願いしています。
是非趣旨をご理解の上応援プログラムご参加ください。